禁煙と転職とモテたい願望

転職も成功してボチボチ編集として生きています。そんな三十路が思うこと・考えることをつらつらと書いていきます。

僕が会社を訴えたわけ5

僕が電話一つかけられなかったわけ

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いざ有給となったけど・・・

引き継ぎ処理も終わり、ようやく有給消化となった初日。僕は携帯電話をずっと見つめていました。手帳を見ては番号を押し、通話ボタンに手をかけたところで諦める。そんな無意味な行動を朝からしていました。ぶっちゃけ弁護士事務所に電話する勇気がなかったのです。


もちろん前日までにパソコンで、最寄りでかつ評判いい弁護士事務所は調べていました。電話番号も手帳に記して準備万端。最後の最後でビビってしまっていたのでした。

 

妄想に怯える

訴えたことで、B社の人から嫌がらせや脅しがくるかもしれない。そんなアホなことを思っていました。今でこそ完全に笑い話ですが、仕事が夜の仕事に関係することなので気が気ではありませんでした。

 

まあB社時代のクライアントは分かりやすく道を外れた人がほとんどでした。もちろん脱サラして事業をはじめるという普通の(?)人も中にはいましたが、反社会的勢力の方らしき人もいました。ともかく暴力的な面もある業界だったのでそれも影響があったかもしれません。


暴力的で印象的な事件

入社して二年ほど経ったある日。クライアントの中でも性格に難ありと要注意していた方から事務所に来るように呼び出しをくらいました。薄々原因のわかっていた僕は素直に従って事務所へ。部屋に通され正座で待っていると、一人のスタッフが僕の隣に正座し、同時に要注意クライアント通称「Sさん」が入室。と同時に、隣に座っていたスタッフの顔面に、革靴を履いたままのSさんの蹴りが入りました。Sさんは言います「お前んとこのスタッフはどうなってんだよ!?」。さらにもう一発。次はお腹です。

 

原因はわかっていました。僕が数ヶ月前に仕事を引き継いだ後輩が原因です。入社して珍しく半年持ったからと、上司と相談して優良クライアント以外もいくつか厄介なところを渡したのが運の尽き。依頼を全てほっぽり出してとんでしまったのです。そしてそのせいで損失を出してしまったとSさんはお冠なのでした。そして矛先が前々・現担当の僕へ向いたのです。

 

数分後。部屋の中には怒りで目が血走ったSさんと、顔が腫れ上がり血を流すスタッフ。そして震え上がる僕がいました。なぜ僕でなくスタッフが暴行を受けているかというと、一つはB社はあくまで表向きは一般企業であり、僕がSさんによって傷を負ってしまえば傷害事件となってしまうから。そして次はないぞ。次にお前まで同じことしたら…、という見せしめです。ここまで行く前に基本的は収まるのですが、いろいろなタイミングが重なって起こってしまったこの事件は、僕にとって印象として残る事件となりました。

 

そんなこともあったB社時代だったので、過剰に警戒するなと言われても無理な話でした。ただ、よく考えれば、辞めた人間の最後っ屁くらい、一ヶ月に新人5人が入社しても半年後には4人退職しているB社ですからなれているはずです。また顧問の相談役として会社に弁護士がいるのですから、頭のおかしい行動もはしないはずです。でも三年間奴隷のような生活を強いられた僕が、そのことを理解できる、冷静な頭を持つまでには時間が全く足りていませんでした。